礫川全次のコラムと名言

礫川全次〈コイシカワ・ゼンジ〉のコラムと名言。コラムは、その時々に思いついたことなど。名言は、その日に見つけた名言など。

2020-12-01から1ヶ月間の記事一覧

礫川ブログへのアクセス・歴代ベスト108(20・12・31)

◎礫川ブログへのアクセス・歴代ベスト108(20・12・31) 本年の大晦日も、除夜の鐘にちなんで、礫川ブログへのアクセス・歴代ベスト「108」を紹介してみたい。 順位は、二〇二〇年一二月三一日現在。なおこれは、あくまでも、アクセスが多かった…

読んでいただきたかったコラム10(2020年後半)

◎読んでいただきたかったコラム10(2020年後半) 二〇二〇年も、そろそろ終わろうとしている。実に長い一年間であった。 恒例により、二〇二〇年後半(七月~一二月)に書いたコラムのうち、読んでいただきたかったコラムを、一〇本、挙げてみたい。お…

ミリオン・ブックスと講談社

◎ミリオン・ブックスと講談社 机上にある『日本語はどういう言語か』のミリオン・ブックス版は、一九六一年(昭和三六)五月二五日発行の第二刷である。 その巻末には、「ミリオン・ブックス総目録」というものが付いていて、そこには、九十三の書名が挙げら…

「意味」は関係として考えるべきである(三浦つとむ)

◎「意味」は関係として考えるべきである(三浦つとむ) ミリオン・ブックス版『日本語はどういう言語か』から、第二部第一章「日本語はどう研究されてきたか」を引用している。本日は、その三回目(最後)。 3 時枝誠記氏の「言語過程説」 昭和に入ってから…

山田孝雄氏の『日本文法論』は注目すべき大著(三浦つとむ)

◎山田孝雄氏の『日本文法論』は注目すべき大著(三浦つとむ) ミリオン・ブックス版『日本語はどういう言語か』から、第二部第一章「日本語はどう研究されてきたか」を引用している。本日は、その二回目。 2 明治以後の日本語の研究 江戸時代までは古典の解…

日本語はどう研究されてきたか(三浦つとむ)

◎日本語はどう研究されてきたか(三浦つとむ) 本日は、ミリオン・ブックス版『日本語はどういう言語か』から、第二部第一章「日本語はどう研究されてきたか」を引用してみたい。 引用は、一九六一年(昭和三六)五月二五日に、株式会社講談社から発行された…

『日本語はどういう言語か』の章立て

◎『日本語はどういう言語か』の章立て 三浦つとむ著『日本語はどういう言語か』には、ミリオン・ブックス版と講談社学術文庫版があって、章立てに、若干の違いがある。 本日は、その両方の目次を紹介してみたい。 ミリオン・ブックス版『日本語はどういう言…

講談社学術文庫版『日本語はどういう言語か』の「まえがき」

◎講談社学術文庫版『日本語はどういう言語か』の「まえがき」 昨日の続きである。昨日も述べたように、ミリオン・ブックス版の『日本語はどういう言語か』には、「まえがき」がなくて、「あとがき」がある。逆に、講談社学術文庫版の『日本語はどういう言語…

ミリオン・ブックス版『日本語はどういう言語か』について

◎ミリオン・ブックス版『日本語はどういう言語か』について 年末の片づけをしていたところ、三浦つとむ著『日本語はどういう言語か』のミリオン・ブックス版が出てきた。出てきたのは、その第二刷で、一九六一年(昭和三六)五月、「株式会社講談社」の発行…

「日本叢書」の近刊予告(1946年3月)

◎「日本叢書」の近刊予告(1946年3月) 本日は、日本叢書の第五四冊、潁原退蔵著『明惠上人』(一九四六年三月)から、近刊予告のところを紹介したい。 この近刊予告は、同書のウラ表紙見返しにある。ウラ表紙見返しは、三段組になっていて、上二段が近…

正しく強く伸びて行く(生活社・日本叢書)

◎正しく強く伸びて行く(生活社・日本叢書) 昨日の話の続きである。日本叢書の第五四冊、潁原退蔵著『明惠上人』は、本文とは別に、「表紙・ウラ表紙」が付いている。その紙質は、本文よりは、少しだけ良い。 表紙は黒赤の二色刷りである。赤色の子持ち罫で…

「日本叢書」第1冊から第53冊までのタイトル

◎「日本叢書」第1冊から第53冊までのタイトル だいぶ前のことになるが、当ブログで、「日本叢書」第一冊から第三一冊までのタイトルを紹介したことがある(2013・5・2)。 今、机上に、日本叢書の第五四冊がある。潁原退蔵(えばら・たいぞう)著『…

雪は氷の粒と水分と空気からなる(中谷宇吉郎)

◎雪は氷の粒と水分と空気からなる(中谷宇吉郎) 中谷宇吉郎『霜柱と凍上』から、「雪と戦争」という文章を紹介している。本日は、その三回目(最後)。 雪の性質は気温によつて著るしく異る。内地のやうな湿雪と北海道の粉雪とでは、その力学的性質が全く別…

寒地作戦と積雪地作戦を混同してはいけない(中谷宇吉郎)

◎寒地作戦と積雪地作戦を混同してはいけない(中谷宇吉郎) 中谷宇吉郎『霜柱と凍上』から、「雪と戦争」という文章を紹介している。本日は、その二回目。 その点について、一番大切なことは、寒地作戦と積雪地作戦とを混同しないことである。この両者は同じ…

中谷宇吉郎の「雪と戦争」(1945)を読む

◎中谷宇吉郎の「雪と戦争」(1945)を読む 一九四五年(昭和二〇)四月に、生活社が刊行を開始した「日本叢書」というシリーズがある。 その第一冊は、中谷宇吉郎(なかや・うきちろう)の『霜柱と凍上』である。全三二ページ、定価五〇銭。 その二九ペ…

命さへあれば何とかなるさ(長谷定丸さん)

◎命さへあれば何とかなるさ(長谷定丸さん) 『主婦之友』一九四五年六月号から、「灰燼の中に起ち上る人々」という記事を紹介している。本日は、その五回目(最後)。 原文は、総ルビに近いが、ここでは、その一部のみを、【 】によって示した。 わが家の安…

長谷康子「お父さんを呼んでくるわ」

◎長谷康子「お父さんを呼んでくるわ」 『主婦之友』一九四五年六月号から、「灰燼の中に起ち上る人々」という記事を紹介している。本日は、その四回目。 原文は、総ルビに近いが、ここでは、その一部のみを、【 】によって示した。 瓦礫の下に明るい一家 こ…

まるで潜水艦の中のやうですね(『主婦之友』記者)

◎まるで潜水艦の中のやうですね(『主婦之友』記者) 『主婦之友』一九四五年六月号から、「灰燼の中に起ち上る人々」という記事を紹介している。本日は、その三回目。 原文は、総ルビに近いが、ここでは、その一部のみを、【 】によって示した。 田中さんは…

壕は爆風に耐へる頑丈なやつをと考へました(田中さん)

◎壕は爆風に耐へる頑丈なやつをと考へました(田中さん) 『主婦之友』一九四五年六月号から、「灰燼の中に起ち上る人々」という記事を紹介している。本日は、その二回目。 原文は、総ルビに近いが、ここでは、その一部のみを、【 】によって示した。 やがて…

城北の某町の焼け跡で目をみはった(『主婦之友』記者)

◎城北の某町の焼け跡で目をみはった(『主婦之友』記者) 本日も、『主婦之友』一九四五年六月号を紹介する。本日、紹介するのは、同誌の「灰燼の中に起ち上る人々」という無署名の記事である。 原文は、総ルビに近いが、ここでは、その一部のみを、【 】に…

宣伝ビラに目をくれるな、人に話すな(憲兵司令部)

◎宣伝ビラに目をくれるな、人に話すな(憲兵司令部) 古書店の販売目録を見て、『主婦之友』の一九四五年六月号(第二九巻第六号)を入手した。総ページ数三六、表紙が第一ページ、ウラ表紙が第三六ページである。 見かけは貧弱だが、内容は過激である。もち…

潮谷総一郎、アリバイ証人を北九州市に探しだす

◎潮谷総一郎、アリバイ証人を北九州市に探しだす 本日は、免田栄著『免田栄 獄中記』(社会思想社、一九八四)の「まえがき」を紹介してみたい。 同書の「まえがき」は、免田栄さんの再審に尽力した慈愛園園長・免田栄救援会会長の潮谷総一郎(しおたに・そ…

大洋を漂流して孤島を発見したような喜びを感じた(免田栄)

◎大洋を漂流して孤島を発見したような喜びを感じた(免田栄) 五日の東京新聞記事には、「生きるのを諦めかけた時、教誨師だったカナダ人神父の言葉に救われた。」とあったが、免田栄さんが、再審請求書を提出するまでの経緯は、かなり複雑である。また、免…

ある僧侶から「無実の罪で苦しむのも因縁」と諭される

◎ある僧侶から「無実の罪で苦しむのも因縁」と諭される 昨日の続きである。免田栄さんとは面識はないが、一度、間近で、お見かけしたことがある。 一九九〇年代後半のことだったと思うが、文京区民センターで開かれた何かの集会に参加した。会場にはいるのが…

元死刑囚の免田栄さん、亡くなる(12月5日)

◎元死刑囚の免田栄さん、亡くなる(12月5日) 昨六日の東京新聞朝刊によれば、元死刑囚の免田栄(めんだ・さかえ)さんが、今月五日に亡くなったという。24面にあった記事(五段抜き)を引用してみる。 免田栄さん死去 95歳 元死刑囚、初の再審無罪 …

日本の近代出版業界は、雑誌がベース(小田光雄)

◎日本の近代出版業界は、雑誌がベース(小田光雄) 井出彰氏の『書評紙と共に歩んだ五〇年』(論創社、二〇一二)を紹介している。本日は、その六回目(最後)で、「48 書評文化の不在」のところを紹介する。 ここでは、インタビュアーの小田光雄氏が持論…

在野の書き手がいなくなった(井出彰)

◎在野の書き手がいなくなった(井出彰) 井出彰氏の『書評紙と共に歩んだ五〇年』(論創社、二〇一二)を紹介している。本日は、その五回目で、「47 肉声が聞こえてこない書評」のところを紹介する。 47 肉声が聞こえてこない書評 井出 それは書評の問題…

吉本隆明「そうだ、用事を思い出した」

◎吉本隆明「そうだ、用事を思い出した」 井出彰氏の『書評紙と共に歩んだ五〇年』(論創社、二〇一二)を紹介している。本日は、その四回目で、「44 吉本隆明の位置」のところを紹介する。 44 吉本隆明の位置 井出 でもそうした半面を持つ消費社会化を絶…

うちの夕飯はこんなもんだが……(吉本隆明)

◎うちの夕飯はこんなもんだが……(吉本隆明) 井出彰氏の『書評紙と共に歩んだ五〇年』(論創社、二〇一二)を紹介している。本日は、その三回目で、「8 竹内好、吉本隆明と谷川兄弟」のところを紹介する。 この本は、最初、三島由紀夫関係のところのみ、紹…

君は社稷の精神を知るすばらしい編集者だ(三島由紀夫)

◎君は社稷の精神を知るすばらしい編集者だ(三島由紀夫) 井出彰氏の『書評紙と共に歩んだ五〇年』(論創社、二〇一二)を紹介している。本日は、その二回目で、「7 三島由紀夫とのつき合い」のところを紹介する。 7 三島由紀夫とのつき合い ―― この際だか…