2015-04-01から1ヶ月間の記事一覧
◎死刑の執行は殺人を誘発する(木村亀二) 木村亀二の『死刑論』(アテネ文庫、一九四九)の紹介を続ける。同書の第四章「ベッカリーアとドストエーフスキー」の第六節を引用してみよう。 六 死刑を存置することには、単にそれに効果がないといふ以上に、い…
◎映画『暗黒街のふたり』とギロチン刑の廃止 昨年の夏に、『暗黒街のふたり』という映画を見た。アラン・ドロンとジャン・ギャバンが共演する一九七三年のフランス映画である。劇場で観賞したわけではなく、二束三文で入手したビデオを見たのである。 この映…
◎フランス革命におけるギロチンの意義 刑法学者・木村亀二(一八九七~一九七二)の『死刑論』(アテネ文庫、一九四九)は、小篇だが、なかなかの名著である。今日読んで、なお、得るものが多い。 何よりも主張が明白である。木村は、死刑廃止論者であって、…
◎敵討は、公権力に代わって法と正義を実現する行為 昨日の続きである。長谷川伸の「敵討考〈カタキウチコウ〉」という文章を紹介している。本日は、その二回目(最後)。 昨日、引用した部分のあと、改行した上で、次のように続く。 敵討〈カタキウチ〉には…
◎カタキウチは健康でないと仕遂げられない 最近、現代のエスプリ『忠臣蔵と日本人』(至文堂、一九七九)に載っていた、長谷川伸の「敵討考〈カタキウチコウ〉」という文章を、興味深く読んだ。 長谷川伸〈シン〉という人は、作家として有名だが、歴史を素材…
◎服装は袴着用又は洋服たるべきこと(講道館) 昨日の続きである。昨日は、服部興覇著『図解説明最新柔道教範』(藤谷崇文堂、一九三三)の「付録」から、「講道館入門規則」を紹介した。本日は、「講道館柔道修業者心得」というものを紹介してみよう。 講道…
◎講道館への入門と「五箇条の誓文」 昨日、紹介した服部興覇著『図解説明最新柔道教範』(藤谷崇文堂、一九三三)という本だが、これは、一九二六年(大正一五)に出た、同じ著者による『柔道入門』(藤谷崇文堂)という本と、実質的に同じ本なのではないの…
◎柔術のルーツは同心、岡っ引の捕縛術 今月二〇日の鵜崎巨石さんのブログに、『嘉納治五郎 わたしの生涯と柔道』(日本図書センター、一九九七)という本の紹介があった。この本をまだ読んでいなかっただけに、興味深い記事であった。 同記事によれば、講道…
◎タカマノハラではのど口ぬれない 安田徳太郎著『天孫族』(カッパブックス、一九五六)から、「明治維新」を論じた部分を紹介している。本日は、その四回目(最後)。 昨日は、同書第一章第2節の第二項「無一文から世界一の金満家に」の前半を紹介したが、…
◎京都からは大将も大臣も出ていない 安田徳太郎著『天孫族』(カッパブックス、一九五六)から、「明治維新」を論じた部分を紹介している。昨日は、同書第一章第2節の第一項「民衆を裏切った明治維新」を紹介したが、本日は、それに続く第二項「無一文から…
◎刀をふりまわしても黒船にはかなわない 安田徳太郎著『天孫族』(カッパブックス、一九五六)から、「明治維新」を論じた部分を紹介している。昨日は、「孝明天皇は薩長派に暗殺された?」と題する文章を紹介したが、これは、同書の第一章「天皇制のために…
◎安田徳太郎が聞いた孝明天皇暗殺説 数日前、何となく、安田徳太郎著『天孫族』(カッパブックス、一九五六)という本を書棚から取り出した。この本を最後に開いたのは、おそらく四〇年ぐらい前だと思う。 この本は、同じ著者による『万葉集の謎』(カッパブ…
◎「勤勉」に内在する「非合理性」という問題 昨日の続きである。浅野誠氏のブログ「沖縄南城・人生創造・浅野誠」に載った、拙著『日本人はいつから働きすぎになったのか』(平凡社新書、二〇一四年八月)の書評を、浅野氏のお許しを得て紹介している。書評…
◎ウマツイに働く者は毒蛇に咬まれる 昨日の続きである。浅野誠氏のブログ「沖縄南城・人生創造・浅野誠」に載った、拙著『日本人はいつから働きすぎになったのか』(平凡社新書、二〇一四年八月)の書評を、浅野氏のお許しを得て紹介している。書評は三日分…
◎浅野誠氏の書評に接して 浅野誠氏のブログ「沖縄南城・人生創造・浅野誠」で、拙著『日本人はいつから働きすぎになったのか』(平凡社新書、二〇一四年八月)の書評に接した。著者の問題提起を的確に、かつ好意的に捉えた書評であり、光栄であった。 浅野氏…
◎青木茂雄氏の映画評『アラビアのロレンス』は未完 昨日の続きである。映画評論家・青木茂雄氏の映画評『アラビアのロレンス』。これは、三回分に区切られていたが、昨日、その第一回を紹介した。本日は、第二回と第三回をまとめて紹介したい。最後まで読む…
◎青木茂雄氏の映画評『アラビアのロレンス』(1963) 映画評論家の青木茂雄氏から映画評が送られてきた。今回は、『アラビアのロレンス』。これも長文であって、青木氏ご自身が、三回分に区切っておられる。本日はとりあえず、その第一回を紹介すること…
◎草野大悟さんと柏木法隆さん 今月一日の当ブログでは、「永山則夫との交流を回想する柏木隆法氏」と題して、三月三一日の「隆法窟日乗」を紹介させていただいた。そこで柏木さんは、俳優の草野大悟さん(一九三九~一九九一)について、少し言及されていた…
◎病む犬に煮たアズキ、病む猫に削った銅 昨日の続きである。『薬草薬木家庭療病宝鑑』(婦女界社、一九三〇)から、佐々木念編「増訂家庭百科千首」を紹介している。本日は、その二回目(最後)で、(九一〇)から(九四〇)までを紹介してみたい。 家畜と害…
◎スズリの水が凍るのを防ぐ方法 昨日、一昨日と、『薬草薬木家庭療病宝鑑』(婦女界社、一九三〇)に掲載されていた某広告について紹介したが、本そのものについては、まだ紹介していなかった。 この本は、例によって、二冊一〇〇円の棚から拾い上げたものだ…
◎乳カバーは授乳中の女性が使う 昨日の続きである。一九三〇年(昭和五)発行の『薬草薬木家庭療病宝鑑』(婦女界社)に掲載されていた、大阪・秋岡金虎堂の「赤線印 乳バンド 特許品」の広告を紹介している。 昨日は、「赤線印 乳バンド 特許品」という製品…
◎乳バンドと乳カバーは違う 昨日、何気なく見た番組によると、太平洋に浮かぶパラオ諸島では、今日でも、日本語に由来する言葉が使われているようだ。「おいしい」は「アジダイジョブ」、「ビール」は「ツカレナオス」、「ブラジャー」は「チチバンド」など…
◎青木茂雄氏の映画評『シェーン』(1953) 久しぶりに、映画評論家・青木茂雄氏の映画評を紹介したい。長文である。これを称して「青木節」という。 記憶の中の映画(6) 青木茂雄映画とはアメリカ映画のことであった 4「西部劇」について 『シェーン…
◎庶民の言葉で書くのは難しい(安田徳太郎) 昨日の続きである。神吉晴夫著『カッパ兵法』(華書房、一八六六)から、第五章「サルマタを脱いだ『人間の歴史』」を紹介している。本日は、その三回目(最後)。昨日は、第四節の途中まで紹介したが、本日は、…
◎学問を庶民の手に返せ(神吉晴夫) 昨日の続きである。神吉晴夫著『カッパ兵法』(華書房、一八六六)から、第五章「サルマタを脱いだ『人間の歴史』」を紹介している。昨日は、その第三節を紹介したが、本日は、第四節を紹介する。落語のようにおもしろい…
◎サルマタを脱いだ『人間の歴史』(安田徳太郎) 本日も、神吉晴夫著『カッパ兵法』(華書房、一八六六)から。神吉は、同書の第五章「サルマタを脱いだ『人間の歴史』」で、ベストセラーとなった安田徳太郎著『人間の歴史』について、出版にいたる経緯など…
◎ウェブスターの辞書を「読んだ」神吉晴夫 昨日の続きである。 神吉晴夫〈カンキ・ハルオ〉の『カッパ兵法』(華書房、一八六六)から、その第五章「英語に強くなる法」を紹介している。本日はその二回目。昨日、紹介した部分に続き、節を改めて、次のように…
◎神吉晴夫が語る「英語に強くなる法」 神吉晴夫〈カンキ・ハルオ〉と言えば、カッパブックス、カッパブックスと言えば、不滅のベストセラー、岩田一男著『英語に強くなる本』(一九六一)を思い出す。 しかし、本日、紹介したいのは、神吉晴夫自身が語ってい…
◎自然のバランスを崩したのは人間である 本日も、柏木隆法氏の「隆法窟日乗」から。本日、紹介するのは、「3月29日」の日乗である(通しナンバー334)。 ここ何年か、夏の終わりになると生の松茸を頂戴してきた。中国産という話だったがあの年、発砲ス…
◎永山則夫との交流を回想する柏木隆法氏 昨三月三一日の午前中、柏木隆法氏から、「隆法窟日乗」が送られてきた。三月一五日から、三一日までの分である。「3月31日」の日乗が、三一日のうちに届いたことに驚いた。とにかく本日は、その「3月31日」の…